
脂肪注入豊胸にシリコンバッグ豊胸、ヒアルロン酸豊胸、アクアフィリング豊胸……。「豊胸手術に興味はあるものの、どの施術が良いのかよく分からない」と迷われている方必見! ここでは美容外科医のおすすめの豊胸手術を詳しくご紹介します。あまりおすすめできない豊胸手術も解説しますので、豊胸手術を検討されている方にとって有益な情報になると思います。(以下の内容は、あくまでもTHE CLINIC の考えです。ご了承くださいませ。)
目次
当院のおすすめは、自己細胞を活用する「脂肪注入豊胸」
当院がおすすめする豊胸手術は、自身の細胞を活用する「脂肪注入豊胸」です。自然で柔らかいバストを手に入れることができる上、脂肪採取部位の痩身効果が見込めるので「理想のボディ」も夢ではありません。ただ、脂肪注入豊胸の中でも種類があるので、おすすめ順にご紹介したいと思います。
【おすすめ度★★★★★】コンデンスリッチ豊胸
コンデンスリッチ豊胸は、THE CLINIC で最も人気の豊胸手術です。採取脂肪を特殊なウエイトフィルターにかけ、死活・老化細胞などの不純物を取り除いて濃縮したコンデンスリッチファット(CRF)を注入します。このCRFの特徴は、良質な脂肪と幹細胞が濃縮されていること。そして、脂肪が少ない痩せ型の方でも十分な効果が期待できることです。
【おすすめ度★★★★★】セルチャー豊胸
セルチャー豊胸は、2017年THE CLINIC が満を持して導入した新施術であり、再生医療豊胸術のひとつです。脂肪の定着と、脂肪に含まれる幹細胞の数には密接な関係があります。脂肪の定着を良くするには、幹細胞を豊富に含む脂肪を注入することが重要なのです。セルチャー豊胸では、この幹細胞を特殊技術で人口培養し、脂肪細胞(CRF:コンデンスリッチファット)とともにバストに注入します。
ちなみに、幹細胞の培養に必要な脂肪量はわずか20ml。元々の脂肪量が少ない痩せ体型の方の豊胸にも適しています。
【おすすめ度★★★☆☆】ピュアグラフト豊胸
ピュアグラフト豊胸の特徴は、注入脂肪の加工時間が短いことです。二重構造の専用フィルターを通すシンプルな方法で手術時間を短縮し、体への負担を軽減しました。
また、脂肪をほぼ空気に触れない状態で洗浄液を入れ、クリーンな状態にした脂肪を注入するので、感染症リスクを抑えることができます。ただ、注入脂肪には3〜4割ほどの洗浄液が含まれるので、その分は定着しないとお考えください。つまり、ここでご紹介した他の脂肪注入豊胸よりも脂肪の定着が劣ると考えられます。
【おすすめ度★★★☆☆】セリューション豊胸
幹細胞脂肪注入豊胸として知られる「セリューション豊胸」は、体型によって向き不向きがあります。
セリューション豊胸は、採取脂肪から幹細胞を抽出し、バストに注入する方法。セルチャー豊胸と似ていると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、セルチャー豊胸はたった20mlの脂肪から幹細胞を「培養」し、注入脂肪に添加させる方法です。一方のセリューション豊胸は、採取した脂肪の半分程度を幹細胞の抽出用に確保しなければなりません。高い定着が見込めることはたしかですが、他の脂肪注入豊胸と同程度のバストアップを狙う場合、より多くの脂肪が必要となってしまいます。
よって、比較的多めの脂肪を確保できる人は問題ありませんが、痩せ型の方には不向きと言えます。ちなみに、当院では現在は取り扱いを行っていません。
人工物を使った豊胸手術はどうなの? そのおすすめ度は?
脂肪注入豊胸の中でもセルチャー豊胸、コンデンスリッチ豊胸がおすすめとお伝えしましたが、シリコンバッグやプチ豊胸(ヒアルロン酸・アクアフィリング)はどうなの? と思われる方もいらっしゃるでしょう。
当院は、これらの豊胸手術はゲストからの強いご要望がない限り行いませんし、アクアフィリングに至っては提供していません。以下でその理由をお話ししましょう。
シリコンバッグ豊胸:見た目が不自然で、その他のトラブルも絶えない
豊胸手術のうち、年間約2万人が選択していると言われているのが、シリコンバッグ豊胸です。豊胸手術の中でも最もメジャーな手術で、確実にバストアップできるというイメージがある方も少なくないと思います。たしかに、大きなバッグを入れればその分大きくなりますが、不自然な見た目になってしまうことは否めません。
人工物ゆえ、破損や痛みなどのトラブルはもちろん、パートナーにバレないか、乳がん検診に行けないなどの精神的なストレスまで抱えてしまう方も少なくないのです。
シリコンバッグ豊胸の実情については、シリコンバッグ豊胸後のトラブル10選をお読みください。
ヒアルロン酸豊胸:想像よりも硬く、すぐに吸収される
手軽に注入できて、ダウンタイムも少ない。そんな手軽さから人気を集めているのが、ヒアルロン酸豊胸です。しかしこのメリットが、時にはデメリットにもなり得ることを覚えておいてください。「軽い気持ちで受けたはずのヒアルロン酸豊胸だったのに……やらなきゃ良かった」。そう言って術後のバストの不自然さに苦しむ方の修正手術を、私たちは数多く行ってきました。想像より硬かった、思っていたよりもすぐに吸収されたなどイメージのギャップによるお悩みはもちろん、しこりのトラブルも数多く報告されています。
もしヒアルロン酸豊胸を選択されるという方は、ヒアルロン酸豊胸の7つのデメリットを把握してから判断してください。
アクアフィリング豊胸:安全性が確保されていない
アクアフィリングは98%が水分でできており、柔らかい仕上がりになる、しこりになりにくいと言われています。しかし、他院のアクアフィリング豊胸後のしこり除去を求めて来院される方も少なくないのです。
ちなみに豊胸大国であるアメリカや韓国では、安全性の疑問から、豊胸目的のアクアフィリングの使用が認められていません。こういった理由があり、当院ではアクアフィリング豊胸をご提供していません。アクアフィリングの除去手術に関する記事は、アクアフィリング豊胸の失敗例〜しこり除去編〜でもお読みいただけます。
まとめ
- 当院がおすすめするのは、セルチャー豊胸とコンデンスリッチ豊胸
- 自然なバストが手に入ることはもちろん、定着に有利な幹細胞が豊富
- 人工物を使った豊胸手術はトラブルが絶えないのでおすすめできない