
再生医療という言葉を耳にしたことはありますか? 実は、豊胸手術にも再生医療の技術で実現した培養幹細胞豊胸という施術があります。それが、今回ご紹介する「セルチャー豊胸」。まだ馴染みがない方も多いと思いますので、セルチャー豊胸の特徴や効果をここにまとめました。脂肪の定着を良くする豊胸術をお探しの方は、是非ご覧ください。
目次
セルチャー豊胸は、脂肪注入豊胸法の一種
セルチャー豊胸は脂肪注入豊胸の一種であり、自分の脂肪幹細胞を人工的に培養して、濃縮脂肪に加えて注入する方法です。THE CLINIC が満を持して導入した新施術であり、提供できるのもTHE CLINIC のみ(2018年5月時点)。「第二種再生医療等提供計画」が地方厚生局に受理されており、正式な許可の下、セルチャー豊胸を行っています。
セルチャー豊胸の注入脂肪には、定着に有利な幹細胞が約500万個
セルチャー豊胸の注入素材の特徴は、幹細胞が豊富に含まれていることです。実はこの幹細胞、脂肪や血管に変身する能力を持っており、脂肪注入豊胸の効果(脂肪定着)を高めると言われています。実際、単に脂肪を注入したときに比べ、幹細胞をプラスした方が「定着量が5倍に高まった」という報告もあるほどです。
培養させた幹細胞の実物を見てみましょう(画像左)。なんと、この容器に入ったわずかな液体の中には、約250万個(両胸で500万個)もの幹細胞が含まれています。当院では、これを濃縮脂肪「コンデンスリッチファット」に添加し、バストへ注入します。
セルチャー豊胸の効果が分かる写真【術前/術直後】
先日セルチャー豊胸を行ったので、その時の写真をご覧いただこうと思います。左が術前で右が手術直後です。右は多少の腫れや内出血があるものの、サイズの変化は一目瞭然でしょう。
ここから完全に定着するまで約3ヶ月の期間を要しますが、幹細胞の働きによる高い定着が期待できます。
セルチャー豊胸でよくある3つの質問
ここでは、セルチャー豊胸でよくある質問をまとめました。
①セルチャー豊胸とコンデンスリッチ豊胸の違いは?
セルチャー豊胸とコンデンスリッチ豊胸では、幹細胞の数が異なります。セルチャー豊胸では脂肪定着に有利な幹細胞を培養していることを考えると、コンデンスリッチ豊胸よりもセルチャー豊胸の方がより定着に有利と考えられます(あくまでも結果には個人差があります)。
②セルチャー豊胸は多くの脂肪が必要なの?
セルチャー豊胸では、注入する脂肪に加えて、幹細胞を培養するための脂肪が必要ですが、その量はわずか20mlです。培養に多くの脂肪を必要としないので、その分バストへの注入に脂肪を活用することができます。そのため、脂肪量が少ない痩せ型の方にも適しています。
③セルチャー豊胸のダウンタイムはどれくらい?
セルチャー豊胸では、幹細胞の培養を行います。豊胸手術の当日と、その約1ヵ月前に脂肪を採取する必要があります。豊胸手術の1ヵ月前に採取する培養のための脂肪は「20ml」と少量なので、この時のダウンタイムはほとんどありません。
豊胸手術当日に行う脂肪採取後にはそれなりにダウンタイムはありますが、筋肉痛程度の痛みは1週間程度、腫れ・むくみ・内出血は1〜2週間程度で落ち着きます。
セルチャー豊胸の注入脂肪は幹細胞が豊富で定着に有利
幹細胞が脂肪の定着に有利なのであれば、単に幹細胞の数を増やせばいいという考えもありますが、そう簡単ではありませんでした。なぜなら、幹細胞を増やす分たくさんの脂肪が必要だったからです。これを、培養の技術を使うことでわずかな脂肪からでも多くの幹細胞を生成することが可能になりました。それが、THE CLINIC だけが提供できる再生医療豊胸術「セルチャー豊胸」なのです。
このセルチャー豊胸、知名度としてはまだまだかもしれませんが、たくさんの方が興味を持ってくださり、実際に施術を受けていただいております。THE CLINIC 統括指導医 大橋昌敬ブログ にも多くの症例が掲載していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
- セルチャー豊胸はTHE CLINIC だけが提供可能な再生医療豊胸術
- 注入脂肪には、定着に有利な「幹細胞」が豊富に含まれている
- 脂肪注入豊胸を諦めがちな痩せ型の人にも適している