
「コンデンスリッチ豊胸は定着後も吸収されて、元のバストサイズに戻るらしい」。このような口コミや体験談をご覧になったことがある方はいらっしゃいませんか? これまで数多くのコンデンスリッチ豊胸を行ってきた医師として、この口コミに「No」とお答えします。その証拠として、2年半前にコンデンスリッチ豊胸を受けられたゲストの現在のバストをお見せしましょう。
目次
【実例】コンデンスリッチ豊胸の術後2年半。バストの状態は?
2年半前、当院でコンデンスリッチ豊胸を受けられたモニターゲストが再来院されたので、写真をご覧いただきましょう。再来院の理由は、お腹周りの脂肪(以前吸引していない部位)が気になってきたので脂肪吸引をしたいとのことでした。
画像左が2年半前のバストで、右がコンデンスリッチ豊胸の術後2年半のバストです。写真を見ていただければ「コンデンスリッチ豊胸はいずれ吸収されて元のサイズに戻る」の口コミに「No」と答える理由がお分かりいただけると思います。
コンデンスリッチ豊胸の術後、定着した脂肪が減ることがある?
コンデンスリッチ豊胸後、定着するまでにかかる期間は約3ヵ月です。逆に言えば、この期間を過ぎれば脂肪の定着は完了するということ。術後3ヵ月以降にバストがボリュームダウンすることはありません。
もし術後に大幅にボリュームダウンしたとしたら、その理由として考えられるのは、極端なダイエットや加齢の影響です。
コンデンスリッチ豊胸の術後、3ヵ月は控えるべき行為
コンデンスリッチ豊胸後の定着を左右するのはドクターの手術の技術だけではありません。術直後〜3ヵ月のご自身のケアも大きく関係するのです。術後のボリュームダウン対策、つまり定着に重要なのは、脂肪を壊死させないこと。壊死した脂肪はしこりの原因にもなり得るので、以下の4つの行為はお控えください。
①マッサージ
コンデンスリッチ豊胸で注入された脂肪は、周辺組織の血流から栄養や酸素をもらって生き残り、3ヵ月かけて定着します。脂肪が栄養をもらいやすいように分散して注入しているのですが、マッサージの影響で脂肪が移動して塊になると、壊死してしまうのです。
また、脂肪は圧に弱いので、マッサージによって血管に圧がかかると、脂肪に栄養素が行き渡らなくなります。そうなると脂肪が壊死してしまうのは、言うまでもありません。
②喫煙
喫煙も、コンデンスリッチ豊胸の脂肪定着を大きく左右します。脂肪を定着させるには、脂肪が生き残りやすい環境作りが大切。そのためには、酸素や血液などの栄養素を脂肪にたくさん行き届かせる必要があります。
しかし、術後に喫煙すると、煙草に含まれる「ニコチン」が抹消血管を締め付けてしまいます。血液の循環が悪くなり、これまた脂肪に栄養素が行き届かず、壊死してしまうのです。せめて術後3ヶ月間は禁煙、もしくは減煙した方が良いでしょう。
③極端なダイエット
当院では、コンデンスリッチ豊胸の術後は、極端なダイエットを控えるようお伝えしています。これは、注入された脂肪を定着させるためのエネルギーを確保しておくために必要なことです。ダイエットによって栄養不足や血流不足が起こると脂肪にとって悪い環境になるため、せっかく注入した脂肪も壊死するリスクが高くなります。
④バストを極端に冷やす
脂肪注入豊胸の学術書には「冷やした方が良い」と書いてあることがほとんどですし、バストを冷やすこと自体はNGではありません。
ここで言うNG行為は、冷やし過ぎてしまうこと。血管を収縮させて血流を悪くしてしまう恐れがあるからです。血流が足りないと脂肪に栄養素が行き渡らず、定着の妨げに。そのため、氷などを使って冷やすよりも、熱冷まし用の冷却シートくらいがベストと考えています。
コンデンスリッチ豊胸は術後もボリュームをキープできる
コンデンスリッチ豊胸で一度定着した脂肪は、年月を経て吸収されるのでは? と危惧する声があるようなのですが、基本的にそのようなことはありません。実際にお見せしたゲストの写真からも、お分かりいただけたのではないでしょうか。
術直後〜3ヵ月までの間、バストのケアに注意すれば、脂肪の定着により良い影響を与えることができます。コンデンスリッチ豊胸をお考えの方は、ここでご紹介した情報を参考になさってみてください。
まとめ
- コンデンスリッチ豊胸は、術後2年半でもボリュームをキープできる
- 脂肪が定着するのは術後3ヵ月。この期間中のバストケアには要注意
- マッサージ・喫煙・極端なダイエット・過度にバストを冷やす行為はNG