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千葉 昭彦
2018-02-27

誤った治療が肥大化の原因〜脂肪注入豊胸のしこり事例〜

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誤った治療が肥大化の原因〜脂肪注入豊胸のしこり事例〜

本日は、他院で脂肪注入豊胸のしこり治療を受けられたゲストをご紹介します。なぜ他院で治療したにも関わらず、当院にいらしたのでしょう。その理由は、「他院の間違ったしこり治療」にありました。

脂肪注入豊胸後、他院のしこり治療で状態が悪化した例

他院の脂肪注入のしこり治療で状態が悪化したケース他院で脂肪注入豊胸のしこり治療を受けられたゲストが来院されました。 なんとその治療後、しこりが更に大きくなってしまったそうです。
触診では、右胸(画像マーカー部分)に4cmを超えるしこりを触知しました。

エコーを見ると、しこりは瘢痕化していた

触診だけは詳しく分からないので、エコー検査も行っていきます。エコーで確認すると、しこりの周りにできたカプセル(壊死した脂肪の周囲に形成されるコラーゲン線維の膜)の周囲に「瘢痕(はんこん)組織」ができていました。瘢痕組織とは、組織修復のためのコラーゲン線維が過剰分泌され、沈着した状態を指します。つまり、他院の間違った治療によって、しこりに炎症が起きていたのです。

脂肪注入豊胸後のしこりをエコーで確認

【画像】瘢痕化した脂肪注入豊胸のしこりを摘出

脂肪注入豊胸後のしこりを摘出

今回は乳輪を切開し、乳腺の裏側まで瘢痕化したしこりを摘出しました。

エコーの通り、カプセルの外に硬い瘢痕組織を確認。他院でのしこり治療時、しこりから壊死脂肪が漏れ出したのでしょう。そうなると強い炎症が起こるため、しこりが瘢痕化したり痛みが生じたりするのです。
あくまでも推測ですが、しこりが2倍の大きさになったのは、他院の治療で「しこり内の壊死脂肪が漏れ出した」と考えられます。

脂肪注入豊胸でしこりができる3つの原因

そもそも、脂肪注入豊胸のしこりはなぜできるのでしょう。以下の3つが、代表的な原因です。

【1】注入する脂肪の質

脂肪注入豊胸で注入する脂肪に、不純物が含まれているとしこりの原因になります。脂肪に含まれる麻酔液や血液成分、死活・老活細胞などの不純物をきちんと取り除かないと、酸素や血液の循環が妨げられるため、脂肪が壊死してしこりになってしまうのです。

【2】注入する脂肪の量

バストの皮膚の伸展により、1回の脂肪注入豊胸における注入量には限度があります。個人差はありますが、片側250cc前後が限度。これを無視して大量に注入すると、バストの内圧が高まってしまいます。結果、脂肪が壊死してしこりができてしまうのです。

【3】脂肪注入の方法

バストのサイズを大きくするには脂肪を塊で入れるのが正解と思われている方も少なくないでしょう。しかし、脂肪を1箇所にまとめて注入すると、平等に栄養素が行き渡らなくなってしまうのです。そうなると脂肪の中心部分が壊死し、しこりになってしまいます。
正しい注入方法は、各層(乳腺下、大胸筋下など)に少量ずつ分散注入すること。技術力のあるドクターなら脂肪注入の方法はもちろん、質や量も精通しているはずです。

脂肪注入豊胸のしこりに気付いたら早めに検査・治療を

脂肪注入豊胸後のしこりは、早い段階で治療をすれば小さな傷での除去が可能です。今回の方は特殊なケースではありますが、しこりが大きくなってしまうと乳輪を切開して除去せざるを得ません。傷口を目立たないようにしているもものの、吸引除去と切開除去では明らかに後者の方が傷口を大きく作ることになります。ご自身が後悔しないためにも、しこりに気付いた時は早急に検査を受けてくださいね。


まとめ

  • 脂肪注入豊胸のしこりの正体は、壊死した脂肪
  • 今回のケースは他院でのしこり除去時、壊死脂肪が漏れ出したために肥大化したと推測
  • 早い段階で治療をすれば小さな傷で除去できるため、しこりに気付いたら早急な検査が大切

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