
漏斗胸(ろうときょう)は、胸郭(胸の骨)が変形し、胸がくぼんでしまう先天性疾患です。本日ご紹介する女性ゲストも、漏斗胸に悩まれていました。胸が大きくくぼみ、バストには左右差が生じていたのです。この漏斗胸を、当院では脂肪注入で改善しています。ここでは、漏斗胸治療の実例を、症例写真とともにご紹介しましょう。
目次
漏斗胸の女性の見た目治療なら、脂肪注入?
漏斗胸の症状レベルは、見た目だけのものから重度なものまで、人によって様々です。重度になると心臓が圧迫され、心電図異常や動悸といった症状が見られるのですが、その場合は、比較的大掛かりな手術が必要になるかもしれません。
ただ、そこまで重度ではない“悩みの種は「見た目」”だという女性には、脂肪注入による治療がおすすめです。
【写真】漏斗胸に悩まれて来院された女性ゲスト
漏斗胸に悩まれて当院にいらした女性ゲストの写真をご覧ください。横から見ると顕著ですが、胸が大きくくぼみ、左右差が生じていました。そこで胸のくぼみ部分に対して重点的に脂肪を注入し、左右差の解消を図ることにしました。
また、十分な脂肪が注入できるよう、術前後は右胸に「BRAVA(ブラバ)」という豊胸器具を装着していただきました。BRAVAとは、ドーム型のカップをバストに吸着させる豊胸機器のこと。バストの皮膚の伸展アップを狙います。
漏斗胸の見た目治療の効果は? 手術直後の女性
BRAVAを使った甲斐もあって、バストの皮膚の伸展は良好でした。結果的に、右胸には270ccもの脂肪を注入(※本来は片胸250cc程度までなのですが、より多くの脂肪を注入できたわけです)。
また、胸の左右差を整えるよう、左胸の内側の窪みに少量(50㏄)の脂肪を注入しました。
手術直後の写真がこちらです。まだ多少の左右差はありますが、窪みに関してはかなりの改善が見られます。ご自身のバストを見た女性は、とても喜んでいらっしゃいました。
1人でも多くの方が、女性としての自信を取り戻すために
漏斗胸に悩む女性の多くは「温泉に行くのが億劫」「夫や彼氏の前で裸になるのが嫌」と、大きなストレスを抱えています。胸元の開いたドレスや水着の着用など、他の人にとっては普通にできることも、漏斗胸の女性にとっては簡単ではありません。
「漏斗胸に悩む女性が自信を取り戻すきっかけになるように」。私たちはそう思って漏斗胸の見た目治療にあたっています。大掛かりな手術のように目立った傷跡を残すことがなく、入院の必要もありません。漏斗胸の見た目を改善したいとお考えの女性は、ぜひ脂肪注入による治療法もご検討いただければと思います。
まとめ
- 漏斗胸の見た目治療なら、脂肪注入による手術がおすすめ
- くぼみはもちろん、バストの左右差も解消できるのが特徴
- 大掛かりな手術のような大きな傷跡は残らず、入院も不要